タイのデジタル経済社会省(MDES)は 8 月 31 日、国民向けの一元的 AI アクセス基盤「TH-AI Passport(通称 AiPASS)」を事前登録者へ本格開放しました。8 月 19 日から始まった事前登録は 2 週間足らずで 130 万件を突破しており、対象規模は最大 500 万人。国が民間 AI サービスの利用料を肩代わりする形の国民向け AI 普及策としては世界でも先進的な事例です。

主なポイント

  • 対象は 15 歳以上のタイ国民で、AiPASS ポータル経由で 14 事業者・計 33 モデルの Pro/Premium 級 AI サービスに 1 年間無料アクセスできる
  • 提供カテゴリはテキスト対話、画像生成、動画生成、音楽生成、詳細リサーチ、コード生成、Web サイト構築など幅広く、生活・学習・業務用途を横断
  • 予算は約 16 億バーツ(約 45 百万ドル)を国庫から拠出。Anutin 首相が中核政策として推進しており、5 百万ユーザー到達を政策目標に掲げる
  • 事前登録は 8 月 19 日開始、当初運用開始は 8 月 28 日と発表されていたが、Thaiger が 8 月 31 日時点で正式ローンチと報道
  • 民間 AI 事業者側は認知度と有償転換に期待。政府側は AI 活用格差の是正と生産性向上を狙う一方、データガバナンスや児童保護面での懸念も指摘されている

出典: TH-AI Passport goes live for 5 million Thais