Astral は 10 月 9 日 (UTC)、Python 向け linter / formatter の Ruff 0.17.0 を公開しました。配布バイナリへのコード署名を始めたほか、設定を省略したプロジェクトでの既定値が変わる破壊的変更を含むため、CI やエディタ連携で Ruff を使う開発者は更新前に差分を確認する必要があります。同社の uv 0.13.0 と同じ週のリリースです。

主なポイント

  • macOS 向けの実行ファイルと wheel は Apple Developer ID で署名・公証され、Windows 版には Authenticode 署名が付きます。発行元の検証や許可リスト運用をしやすくし、ウイルス対策ソフトの誤検知を減らす狙いです。
  • target-version や requires-python が未設定の場合、想定する Python が 3.10 から 3.11 に変わりました。構文エラー判定の既定は 3.15 です。
  • flake8-datetimez の 7 ルール (DTZ001 など) が既定から外れ、F406 が既定で有効になりました。TID254 / TID255 / RUF071 は preview を卒業しています。
  • 既定の full 出力で unsafe fix の候補も表示されるようになりました。適用には従来どおり明示的な指定が必要です。
  • 非推奨の ruff-lsp のサポートが削除され、VS Code 拡張は常にネイティブのサーバーを使います。

出典: Release 0.17.0 · astral-sh/ruff