米国防総省 (DoD) の戦略資本局 (Office of Strategic Capital, OSC) が、GPU クラウド新興企業 Fluidstack に対して総額約 50 億ドルの融資を検討していると Wall Street Journal が現地時間 9 月 10 日に報じ、Yahoo Finance などが追随しています。米国内の AI データセンター供給網を強化する狙いで、実現すれば OSC が発足以来手がける融資として過去最大規模となる見込みです。

主なポイント

  • 融資は Fluidstack 自身が新規データセンターを建設するためではなく、データセンターが必要とする特定コンポーネントの国内製造・供給網強化に充てる方向で構想されているとされています。国防総省が AI インフラ資金供給に直接踏み込む初期の大型事例となります。
  • Fluidstack は 2017 年に英国で設立され、AI 訓練・推論向けの高性能 GPU クラスタを提供。2025 年 12 月にグローバル本社をニューヨークへ移転済みです。
  • 融資申請は 2026 年 2 月に Palmer Luckey 氏が開業したハードテック銀行 Erebor Bank が助言役を務めているとされ、同行はすでに 46 億ドル超の預金を集めていると報じられています。
  • WSJ によれば協議は継続中で、規模・条件・スキームは大幅に変わる可能性、あるいは交渉が破談となる可能性もあります。Reuters は初報時点で内容を独自に確認できていないと注記しています。

出典: Fluidstack in talks for $5 billion Pentagon AI infrastructure loan: WSJ (Yahoo Finance)