OpenAI は 2026 年 9 月 8 日、非公開の内部 AI モデルを核とした約 1 万エージェントの並列協調システムが、Clay 数学研究所のミレニアム懸賞問題の 1 つである Navier–Stokes 方程式の存在・平滑性問題について有限時間で特異点が生じることを示す証明を約 88 時間で導いたと発表しました。証明本文に加え、Lean プルーフアシスタントによる形式化も同時公開されています。ミレニアム懸賞の授賞条件は査読付き論文の公表とその後 2 年間の受容期間であり、現時点では検証はこれからです。

主なポイント

  • 内部 AI モデルにコードの実行やキャッシュしたウェブ検索などのツールを与え、最大 1 万エージェントを並列協調
  • 有限時間内での特異点発生を主張する形の解決で、7 つのミレニアム懸賞のうち解決済みはこれで 2 つ目 (残りは未解決)
  • 形式化に Lean を採用し、証明の機械検証を可能にした点が特徴。書面の proof と併せて公開
  • 使用データや貢献の帰属を巡り一部研究者との論争が発生しており、査読・独立検証の結果を待つ必要がある

出典: On the Navier–Stokes Millennium Prize Problem