ドイツ・ミュンヘン拠点の宇宙スタートアップ Isar Aerospace は 9 月 5 日 (現地時間 22:12 CEST)、小型商用ロケット「Spectrum」の 2 号機「Onward and Upward」ミッションを打ち上げ、欧州大陸内から民間企業として初めて軌道投入に成功しました。今年 3 月に行われた初号機は打ち上げ直後に喪失していましたが、今回は所定の軌道までペイロードを送り届け、欧州の独立宇宙輸送能力の実装フェーズ入りを象徴する成果となりました。

主なポイント

  • 打ち上げ地はノルウェー・アンドーヤ宇宙港。ESA が公式画像を配信し、欧州初の民間商用軌道投入と位置付けた
  • Spectrum は全長 28m・直径 2m の 2 段式ロケットで、独自開発の Aquila エンジン 10 基を搭載し LEO へ最大 1000kg のペイロードを想定
  • 今回は商用・教育用 CubeSat 計 6 基と、軌道上での新技術実証ペイロード、欧州の学生向け教育実験を同時搭載
  • Andøya は北緯 69 度に位置し極軌道への直行射場として有利で、SSO 需要を狙った欧州側の輸送手段としての位置付け
  • ArianeGroup の Ariane 6 や Rocket Factory Augsburg などとともに、欧州の商用軌道輸送市場が本格的に立ち上がる転換点となる

出典: History for European spaceflight: Isar Aerospace reaches orbit and deploys payloads on second flight (Isar Aerospace)