Google Cloud は 10 月 7 日、高頻度取引向けの Ultra Low Latency (ULL) Solution を一般提供し、同ソリューションを支える新マシンファミリ U4 の提供を開始しました。取引所運営向けのベアメタル U4P、市場参加者向けの U4C、サービス事業者向けの仮想マシン U4S という 3 系統の構成です。CME Group は上場デリバティブ市場をこの U4 インスタンス上へ移行中と記されています。

主なポイント

  • U4P / U4C は物理 120 コア、512 または 768 GB メモリ、物理 NIC 3 枚のベアメタル構成で、仮想化オーバーヘッドを避ける設計です。U4S は 2 から 288 vCPU、最大 2,232 GB メモリ、最大 200 Gbps の multi-vNIC に対応します。
  • ハードウェアアクセラレーテッド マルチキャストにより、市場データをハイパーバイザ仮想スイッチをバイパスして直接取り込みます。
  • Firefly 時計同期と Titanium アダプタの組み合わせで、ネットワーク上のタイムスタンプはサブ 10 ns、UTC 同期は規制要件のサブ 100 µs を上回ると説明しています。
  • A/B の冗長マーケットフィードはそれぞれ専用アダプタで物理分離され、3 枚目のアダプタはテレメトリと Google Cloud サービスに割り当てる構成です。
  • カーネルバイパス (OpenOnload / DPDK) をサポートし、ローカル Titanium SSD は U4P/U4C で最大 12 TiB、U4S で 18 TiB、Hyperdisk は 1 インスタンスあたり最大 512 TiB まで追加可能です。
  • プライマリゾーンで本番運用を続けながら、セカンダリゾーンでメンテナンスとテストを行う二重ゾーン構成で継続運用を支えるとしています。

出典: Introducing Google Cloud's U4 compute: Enabling ultra-low latency trading