Anthropic の Frontier Red Team は 2026-10-16、ECDSA で広く使われる NIST 楕円曲線のシード値の出どころを、社内の Claude 研究モデルで解明したと発表しました。由来が不明で「バックドアでは」と長年議論されてきた値で、暗号実装者やセキュリティ研究者に関係します。

主なポイント

  • P-192 / P-224 / P-256 / P-384 / P-521 のシードは、Unix 時刻で初期化した C ライブラリの乱数 lrand48 の出力でした。
  • P-256 のシードは、1997-08-16 01:52:34 の時刻で初期化した実行の 1842 番目の候補とされます。
  • 手がかりを与えずに依頼したところ、Claude は 30 分未満で起源を特定しました。シード上位ビットの偏りから lrand48 を推定し、LLL 格子基底簡約で内部状態を復元したと説明しています。
  • Anthropic は暗号の破綻や攻撃ではないと明言し、誰でも再現できる単純な手順だったことでバックドア説はむしろ弱まるとしています。再現用コードも公開されています。
  • 候補が飛ばされた理由や、P-256 などのベースポイントの生成方法は未解明です。

出典: Claude reveals ECDSA curve origins