オランダの半導体露光装置大手 ASML の日本法人 (ASML Japan) が、2030 年までに国内従業員を現行の約 500 名から約 700 名へと約 40% 拡大する計画を Nikkei Asia のインタビューで明らかにしました。EUV 露光装置で事実上の独占を握る同社が、Rapidus の 2nm 量産と TSMC の熊本第 2 工場をハードウェア現場で直接支えるための人員拡充です。日本の先端ノード立ち上げが「装置提供」から「現地エンジニアリング支援」へと段階を進めていることを示す動きとなります。
主なポイント
- ASML Japan 社長の藤原昭二郎氏がインタビューで表明。2024 年に開設した北海道オフィスでは Rapidus 支援に従事するエンジニアを 24 名から 50 名に増員済みで、2027 年に予定される 2nm 量産開始に向けて追加増員を進める方針です。
- 熊本県では TSMC の第 2 工場稼働に合わせて ASML 人員を新規配置する見通し。TSMC は 8 月 11 日にソニーグループとスマートフォン向け先端イメージセンサ生産で提携済みで、量産開始は 2029 年を計画しています。
- 2025 年の ASML 日本売上は約 14 億ドル。顧客には TSMC、Rapidus、マイクロン広島工場が含まれています。
- Rapidus の 2nm ノードは EUV 露光装置に依存しており、ASML の現地サポート体制の厚みが立ち上げ時期のリスク低減に直結する構図です。
出典: ASML to expand Japan workforce to aid next-gen chipmakers Rapidus, TSMC (Nikkei Asia)