Anthropic は 8 月 27 日、AI エージェントから顕微鏡やロボットアーム、液体ハンドラ、レーザーなどの物理機器を安全に操作するための新たな共通仕様「Model Hardware Standard (MHS)」を研究プレビューとして公開しました。ソフトウェア連携を担う Model Context Protocol (MCP) の物理機器版に位置付けられ、モデル非依存の設計で Claude 以外の LLM からも利用できます。
主なポイント
- MHS は機器の操作情報を機械可読な形で保持し、従来「数週間〜数ヶ月」を要していた統合作業を数時間〜数分に短縮するとされる
- 早期利用では、Claude ベースのエージェントが QuEra の量子コンピュータ上で 70 万ドル規模のレーザーを 700 試行・成功率 99.3% で再校正
- Genentech ではタンパク質アッセイを無人実行、University of Washington は 1 週間で 6 機器を接続、Carnegie Mellon は用量応答実験を手作業比 3 倍速で構築
- 現時点では科学・ロボティクス・製造分野の一部組織に提供する研究プレビュー段階で、最終的にはオープンソース化を予定
- MCP が「ソフトウェアと AI」の橋渡しであったのに対し、MHS は「物理機器と AI」の橋渡しを担い、フィジカル AI の共通レイヤ整備を狙う