Alphabet 傘下でロボットソフトを手掛ける Intrinsic は 9 月 22 日、トロントで開催中の ROSCon 2026 に合わせ、産業用ロボットプラットフォームの中核部品 Intrinsic Core を Apache 2.0 ライセンスで公開しました。ROS 互換の実行環境として GitHub で配布され、Nvidia の FoundationPose を含む知覚・計画・シミュレーション機能を、自社ハードウェア上で組み合わせて使えます。

主なポイント

  • 公開されたのは、センサ入力に合わせて経路をリアルタイム調整できる制御フレームワーク、FoundationPose ベースの姿勢推定、衝突回避付き動作計画、把持計画、シミュレーション・キャリブレーション・ROS ドライバを束ねたパッケージ。Intrinsic は自社製造ラインで日常的に使う機能をそのまま出したと説明しています。
  • ライセンスは商用利用も可能な Apache 2.0。事前構成済みのソフトウェア環境がローカルハードウェアで動く形で提供され、ROS 2 互換の資産にそのまま重ねられます。
  • Intrinsic は Google 発ロボットソフト企業として 2021 年に設立され、2026 年 2 月に Google 本体の組織へ再統合されています。Google が Android で OS 側を担ったように、産業用ロボットの共通基盤層を狙う位置づけです。
  • 同社は AI for Industry Challenge の第 1 回結果も同時に発表しており、115 か国 5,000 人以上の開発者・ロボット技術者が参加したと述べています。個人開発者や中小 SIer が既存 ROS 2 の資産と組み合わせて試せる範囲が広がります。
  • 産業ロボット領域は Google 内でも Physical AI 戦略の柱で、今回の公開はモデルではなくランタイム・計画・知覚といったインフラ層をオープン化する動きです。プロプライエタリな最適化や現場運用ノウハウは同社サービスとして残ります。

出典: Introducing Intrinsic Core: An open source approach to Physical AI (Intrinsic)