味の素 (2802) は 8 月 6 日大引け後、2027 年 3 月期第 1 四半期 (2026 年 4-6 月) の連結決算 (IFRS) を発表しました。純利益は前年同期比 13.1% 増の 364 億円と伸長し、通期の純利益予想を従来の 1,200 億円から 1,235 億円へ上方修正。前期比の減益幅は 10.9% 減から 8.3% 減へと縮小しました。AI サーバー向け半導体パッケージ基板材料 ABF が引き続き高稼働で推移していることが主因です。
主なポイント
- Q1 の連結税引前利益 (時事通信 DZH 集計) は前年同期比 14.4% 増の 549 億円。営業利益率は 13.6% と前年同期並みで、素材事業の粗利が全体を押し上げ
- 電子材料事業 (ABF が中核) は 2026 年 3 月期に営業利益率 50% 超・営業益 546 億円を計上。全社営業益の約 30% を稼ぐ収益ドライバで、Q1 も高稼働を維持
- ABF は世界シェア 95% 超の事実上の寡占。同社は 2026 年 5 月に 30% の価格改定を実施済みで、AI インフラ増強に伴う需要拡大を価格転嫁にも反映
- 通期最終利益予想の引き上げにより、前期比減益幅は -10.9% → -8.3% に縮小。前期は円安と AI 需要の追い風で 91.6% 増益の 1,346 億円と過去最高だった水準からの反落幅を圧縮する形
- 2032 年稼働の追加生産拠点向け土地取得も進行中で、AI 半導体パッケージ材料の中長期供給余力を積み上げる姿勢を維持